デザインのそれ。

グラフィックデザイナーの雑駁ブログ

タムロンがコーポレートロゴを刷新。

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写真用交換レンズメーカー「タムロン」がコーポレートロゴを刷新しました。

同社は、2015年に「SPシリーズ」の刷新を機に、日本国内及びグローバルマーケットに向けて製品ブランドのリニューアルをスタートしており、その時から新しい製品に使用していた「TAMRON」のロゴタイプを今後コーポレートロゴとしても使用していくようです。

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新しいロゴタイプのデザインについて

これまでのロゴタイプは1978年に開発して以来、39年間にわたり使用してまいりました。この間タムロンは、開発から生産までレンズを一貫生産できる、世界でも極めてユニークな企業として事業分野を大きく拡大し、国内のみならず、海外に大きく活動を拡大してまいりました。
この新しい「TAMRONロゴタイプは、従来のデザインを継承しつつ、グローバルな視点でデザインしました。文字をすべて大文字で統一することにより、これまでのロゴタイプと比較して、可読性に優れ、よりはっきりと分かりやすく企業名を認識することができます。そして、緻密にデザインされたロゴタイプは、シンプルで力強く、信頼性や技術力の高さ、はっきりとした存在感を表現しています。

タムロンコーポレートサイトから引用

 

全体的に少し文字のウエイトを落とし、現代的でスッキリとした印象ですね。なおロゴのカラーには変更がないようで、鮮やかなブルーが誠実な“光学機器メーカー”という感じしますね。

コーポレートロゴの変更に伴い、オフィシャルサイトもリニューアルしておりレスポンシブに対応したデザインで、スマホからでも閲覧しやすくなっています。

 

ということで、改めてタムロン社の歴史を見て見たのですが、面白い会社…というか変わってますね。1950年に双眼鏡用レンズの加工下請けとしてスタートして以来、ずっと一眼レフカメラ用交換レンズやマウントだけを作り続けている。1995年中判カメラを手がけていた「ブロニカ株式会社」を買収し、子会社としていますが、ブロニカが作っていた中判カメラも2005年10月末で終了。デジタル市場が拡大し、中判カメラ市場自体が縮小していくなかやむなくといったところですね。

ニコンやキャノンなどカメラメーカーのレンズをOEMで作っていたりと、ずっとレンズを作り続ける姿勢はやっぱかっこいい。それだけガラスや工学の世界って奥が深いんでしょうね〜。

 

タムロンといえばズームレンズに強いというイメージ。2010年に創業60周年記念レンズ「SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USD」(A005)を発売し、ヨーロピアン・ズーム・レンズ2010-2011を受賞。 このあたり価格もフルサイズ用の望遠レンズとしては価格もリーズナブルなので、オススメです。

 

SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USD(ニコン用)

 

 SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USD(キヤノン用)