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グラフィックデザイナーの雑駁なブログ

徐々に目につくようになってきたElectric Aircraft(電気航空機)。NASAやAIRBUS、Zunum Aeroなどなど

原油価格が高騰するたびに、電気自動車や飛行機などの産業が伸びる。
2008年ごろの原油高騰時に電気自動車産業が盛り上がりを見せたように、最近2016年ごろからまた原油価格が上がると同時に今度は電気飛行機産業が注目されつつあります。

電気飛行機の性能はボーイングなど化石燃料の飛行機と比べてまだまだ半分にも満たないそうですが、徐々に開発する会社や機体も増えつつあります。
環境面でも化石燃料の飛行機と比べて良いことは言うまでもなく、温室効果ガスの排出を大幅に削減できます。
現在飛行機が排出する温室効果ガスはEU全体の3%、全世界で4%に達するそうで、いまなお急速に拡大しているようですね。とにかく中国を筆頭にアジア人の移動量が半端ないそうです。インバウンドで手放しに喜んでもいられないわけです。

 

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NASA X-57:Maxwell

NASAが2016年に公開した電気飛行機「X-57 通称:マックスウェル」は、両翼に合計14個の電気モーターを設置していて、これがプロペラを動かすことで飛行できる仕組み。一旦高度飛行体勢に入れば、2つのモーターだけで飛行を持続できるという。
また、化石燃料の飛行機より始動までにかかる時間が短くてすみ、機体の製作コストも40%程度削減できます。

ただ、現段階では電気飛行機の飛行時間は1時間程度で100マイル(160㎞)が限界だそうで化石燃料の飛行機と比べて半分にも満たないそうです。(2016年6月の発表時のデータなので今はもっと良くなってるかと)

 

 

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Zunum Aero

Zunum Aeroはボーイングベンチャーファンド、Boeing HorizonX とJetBlue Airways (ジェットブルー航空)社のベンチャーファンドが出資するアメリカ・シアトルに拠点を置くスタートアップで、近距離ハイブリッド電気航空機を2020年までに就航させる計画です。メインエンジンをガスタービンエンジンと電気モーターのハイブリッドで動かし、就航時には航続距離700マイル(1100km)を目指しています。2030年までに1000マイル(1600km)にまで拡張する計画で、これだけの就航距離があればアメリカ国内の移動は充分まかなえるそうです。

 

 

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Airbus E-Fan X

は、フランスのエアバス社、イギリスのロールス・ロイス、ドイツの電子機器で有名なシーメンスの3社が開発を進めている電気航空機。もともとエアバスが開発を進めていたプロトタイプの2人乗り機をベースにこちらも2020年の就航を目指して開発を進めています。

 

 

その他、イスラエル発の「Eviation Alice」やシリコンバレーのYコンビネーターなどから出資を受けている「Wright Electric」など世界では電気航空機の開発が盛んに進んでいます。

ただ、現状では旅客機が空を飛ぶには大量のエネルギーを必要とするため、電気エネルギーで飛行するには蓄電技術の一大革新が必要なので、現在の化石燃料の飛行機に置き換わるのはまだまだ先です。しかし、製造や運用コストが低く、温室効果ガスの低下や音も静かといった環境面も良いのでこれからの技術革新に期待したいです。