Appleはパスワード管理アプリ「1Password」を全社員123,000人に配布か
Appleはパスワード管理アプリ「1Password」を全社員123,000人に配布する計画があると海外のテック系メディアBGRが報じています。
この計画はApple本社(カリフォルニア州クパチーノ)の従業員だけでなく、直営店のスタッフも含まれ、最大5人までが利用できる家族プランを導入する予定なんだそうです。情報元によると今週から先行して100人程度のApple従業員が同アプリを使い始め、今後1〜2ヶ月以内に全従業員に配布されていくと伝えられています。
1Passwordを使ったことがある方はその便利さはよくわかってるかと思いますが、このアプリ、本当によく出来ていて使えるんです。
アプリ版とデスクトップ版の両方があり、iCloudやDropbox経由で連携して使え、各種ログイン情報の他、クレジットカード番号や銀行口座、メールアカウント、秘密ノートなど様々な情報を管理・保存することができます。さらに、パスワードの自動生成もしてくれるので、難解なパスワードも簡単に設定することができます。ユーザーはアプリにログインするためのマスターパスワードを1つだけ覚えておけば良く、最近は指紋認証ロックにも対応しています。本当に価値のあるアプリなのでおススメです。
売り方の旨さ
今は月額課金制のアプリとなってますが、元は買い切り版で、しかもまだ全然有名じゃなないのに5000円ぐらいで販売してました。その高級さや、からの大型セールなどが話題となりユーザー数を獲得したんでしょうね。強固なセキュリティを求めるユーザーに対して価格をもって証明するあたらり行動経済学の観点からも理にかなってますし、大胆なセールをブロガーを使ったインフルエンサーマーケティングに絡めるあたりさすがなんですよね。そしてそれを担保する品質。Appleが導入するのもうなずけます。
Appleが全社で導入するとなると、サポートやセキュリティ面で求められる要件が高くなるそうで、同社は既にApple従業員への4時間以内のカスタマーサポートや、主要言語への翻訳サポートなどの対応を行ったようです。まぁ1Password にとっては巨額の契約だと思うので、当たり前の対応なんでしょうね。
ちなみにAppleとの契約が1アカウントあたりどれぐらいの金額なのかはわかりませんが、1Password の開発元Agilebits(アジャイルビッツ)は全従業員に対してボーナスを支給していることから相当な額の契約だったと想像出来ます。さらにAppleが認めたとあればそのセキュリティなどの評価も相当上がるはずなので、それ以外の波及効果も乗っかりますね。
また、この契約の延長でAgileBitsがAppleに買収されるという噂も報じられていますがAgileBits側は公式Twitter上でこれを否定しています。