デザインのそれ。

グラフィックデザイナーの雑駁ブログ

この構造は革命的!チェーンレス自転車の新たなカタチ「CeramicSpeed社」が開発

これまでチェーンレスの自転車はありました。しかしそれらはステンレスなどの鋼をゴムベルトに置き換えただけのものがほとんどでした。自転車が発明されてから約60年後の1879年にイギリスでチェーンをつけて後輪を回す仕組みが発明されてから140年の間、ほとんどその根本的な仕組はアップデートされずに今日まで来ました。

 

デンマークに本社を置くCeramicSpeed社が開発した自転車には、なんとチェーンがありません。これまでチェーンレスを謳って登場した自転車は単に金属のチェーンがゴムベルトに置き換わっただけでしたが、CeramicSpeedから登場した「DRIVEN 」はチェーンで後輪を回す仕組みではなく、ペダルに連動するドライブシャフトというパーツが回転することで後輪のギアに回転トルクを伝える仕組みです。

ペダルから生み出される動力をタイヤに伝達する一連の機構のことを“ドライブトレイン”と言いますが、仕組みとしてはエンジン自動車と同じですね。

 

CeramicSpeed社はもともとはスポーツ用と産業用のベアリングを作っていた企業で、1990年代にはNASAアメリカ航空宇宙局)の宇宙計画の一部として開発された技術をベースに高品質なベアリングを作っています。そしてそのベアリング造りの技術を駆使して誕生したのがこのチェーンレス「DRIVEN 」です。

 

21世紀はチェーンレスが当たり前になれば、もうチェーンが外れて立ち往生することもなくなりますね。子供の頃油で手を真っ黒にしながらチェーンを直した経験が何度もありますが、未来の子どもたちには関係無くなりそうです。

 

詳しく知りたい方はCeramicSpeed公式サイトでどうぞ。

 

https://www.ceramicspeed.com/en/driven/