デザインのそれ。

グラフィックデザイナーの雑駁ブログ

Alessi 秋冬コレクションにミケーレ・デ・ルッキがデザインした電気ケトルが登場

イタリアの大御所とも言えるデザイナー、ミケーレ・デ・ルッキがAlissaのためにデザインした電気ケトルが同社秋冬コレクションに登場しています。

Maison & Objet 2018 – Alessi

 

折り目のようなストライプが彫刻のようですね。目を惹くフォルムですが決して派手さはなく落ち着いた印象です。

コレクションのカタログにデザインのラフスケッチも公開されてます。

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厚いプリーツ加工によって3次元形状に変形する布と同様に、ケトルのボディは熱可塑性樹脂(合成樹脂)から作られ、赤、灰、白、マットブラックの4色がデザインされています。

 

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ミケーレ・デ・ルッキといえばイタリアの建築家兼プロダクトデザイナーとしてポストモダンの代表として一世を風靡した人物として有名です。

 

エットレ・ソットサスを中心に結成された多国籍からなるデザイナー集団「メンフィス」のメンバーでもあります。

メンバーは、同じく建築をバックボーンに持つアンドレア・ブランジや、マルコ・ザニーニ、ハビエル・マリスカルなどなど。

 

モダニズムに飽きちゃった陽気で明るい若者が、想像力をフル回転させて作り上げていったポストモダン。今となっては少々奇抜さを感じますが、またこういうデザインが求められる時代が来たりするのでしょうか。

 

しかし、このアレッシのコレクションカタログ、プロダクトもさることながら、紙面のデザイン、写真のクオリティ、タイポグラフィなど、やっぱレベル高いですね。

日本のメーカーでこのレベルのカタログが作れることころまず見ないですね。色々参考になるなぁ〜。

 

Maison & Objet 2018 – Alessi