デザインのそれ。

グラフィックデザイナーの雑駁ブログ

果物や野菜の生産・販売ドールがロゴとアイデンティティをリニューアル

アメリカを拠点に、世界中で果物や野菜を生産・販売しているDole Food Company, Inc.(ドールフードカンパニーは、同社のロゴとアイデンティティを新しく刷新すると発表しています。

新しいデザインは、「鮮度、透明性、責任」を重視した同社の価値を反映していると述べており、これまでのロゴに緑のリーフ状の輪郭が加えられた形となり、「Powering You(力を与える)」という新しいタグラインも加えられています。

中央の「Dole」の文字とブルーのライン、太陽のような黄色い光には変更はない様子。

 

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1851年、ハワイ・ホノルルにキャッスル&クック社として設立された同社は、1968年にハワイアン・パイナップル社を吸収合併し、1991年からハワイアン・パイナップル社の商標であった「ドール」を社名にして今の形になっています。

 

現在のドールのロゴは、世界的にも有名なブランディングファームであるLandor Associates(ランドーアソシエイツ )が80年代半ばにデザインしたもの。

フルーツや野菜(特にハワイ産のパイナップルやバナナ)のメーカーらしいトロピカルな印象のロゴで、日本人でも誰しも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

 

マーケティングサステナビリティ担当バイスプレジデント、ザビエル・ルーセル氏(Xavier Roussel)は声明のなかで、「私たちは長年にわたり成長し、進化してきており、現代と将来を見据えて、私たちのブランドをリフレッシュしました」と述べておりDoleのブランドポジションとして、品質、鮮度、最高峰の味を世界各地のお客様のテーブルに届けるとしています。

 

現在ドールブランドの商品は、フルーツ・野菜など生鮮食品の他に、ジュースやアイスクリームといった加工食品、フルーツの缶詰などがありますが、この度にロゴにおいて、自然素材の木の葉を追加するということは、新鮮な果物と野菜のプレミアムサプライヤーというポジションを一層強化していくというメッセージ及び戦略が込められているのでしょうか。

 

 

こちらはドールのオフィシャルアカウントがYouTubeに投稿している動画。正式なアカウントがあったわけではないので、適当なことは言えませんが、リーフの輪郭の色が数種類あるように見受けられるので、ブランドカテゴリーによって切り替わる仕組みになっているのかな。

 

新しいロゴは一部商品にはすでに使われているようですが、来年2019年以降順次パッケージなど商品が切り替わっていくとのこと。

 

 

 souce:Dole Food Company launches new logo