デザインのそれ。

グラフィックデザイナーの雑駁ブログ

フランスの老舗ブランド「ベルルッティ」がブランドロゴを刷新。変わりゆく高級ブランドのロゴ

berluti_logo

berluti_logo

 

紳士用の靴、アパレル、アクセサリーなどの創業120年以上を誇るフランスのブランド「Berluti(ベルルティ)」のロゴがリニューアルされてますね。

 

これまでのセリフ体のワードマークロゴでしたが、新しいロゴはワードマークはかわらずですが、すべての文字が大文字となり太めのサンセリフ体へと変わっています。また、創業の年である1985が追加されています。

雰囲気はかなりかりましたね。今年イギリスのファッションブランド「バーバリー」もブランドのロゴ(ワードマーク)をセリフ体からサンセリフに変えていましたが、方向的には同じ流れですね。

英バーバリーがブランドのロゴとアイデンティティを刷新!

 

深みのあるレザー製品を主体とするブランドなので、旧ロゴのセリフが良く似合っていたのですが、新しいロゴはどういうふうに見えるのでしょうか。

 

すでにWEBサイトのロゴは変更されていますが、各アイテムのタグや刻印は旧ロゴのままとなっています。

 

現在はルイ・ヴィトンエミリオ・プッチ、トーマスピンクなどを傘下に置くLVMHのグループに属するメゾンの一つとなっていますが、もともとイタリア人であるアレッサンドロ・ベルルッティが1895年にフランス・パリで靴のブランドとして創業したのが始まり。

 

創業当初から芸術的と評されていたベルルティの靴は、あの英国のファッションアイコンともいわれたウィンザー公爵(エドワード8世:ネクタイのウィンザーノットの生みの親や芸術家ジャン・コクトーアメリカのポップ・アートムーブメントを率いた代表的な人物アンディ・ウォーホルなど、名だたる有名人が愛用していたという。

 

Berlutiの靴といえば、ヴェネチアンレザーというBerlutiしか使うことができないレザーを使っておりその独自性を高めています。そして4代目のオルガ・ベルルティが女性の視点から考案した“色を重ねて独自のニュアンスを引き出す”染色手法である「ティー」を考案します。

このヴェネチアンレザー✕パティーヌによりしなやかな皮革を作り出し、他にはない深みのある色がベルルティらしさを確立しています。

 

新生Berluti

ベルルティは今年、これまで同ブランドのアーティスティック・ディレクターであったHaider Ackermann(ハイダー・アッカーマン)が退き、その後任にKris Van Assche(クリス・ヴァン・アッシュ)が就任することがニュースとなっていました。

クリス・ヴァン・アッシュによるコレクションは2019年春夏コレクション (6月ごろ)に初のお披露目となりますが、その頃にはアイテム全般のロゴもリニューアルされているのでしょうか。

アイテムだけではなく、今後のCI、VIなど新しいサンセリフのロゴがどういう具合に機能するか楽しみです。

 

www.berluti.com