Phaidonから、日本の庭を紹介する本「The Japanese Garden」が登場。
イギリスに本社を置くPhaidon Press Limited(ファイドン社)から、約800年に渡る日本の庭園をまとめた本「The Japanese Garden」がリリースされています。
The Japanese Gardenは、これまで出版された日本庭園芸術を1冊にまとめた本で、日本の鎌倉時代から受け継がれる日本の庭芸術が300点以上の写真とともに紹介されています。
西洋が「完成された庭」を見て楽しむのに対して、日本や東洋の庭は回遊式庭園に見るその不完全さや自然そのものの美しさを再現するプロセスを体感する庭であるといわれています。最近は欧米でも東洋文化を研究・体験しようとする動きが高まっていて、日本や東洋の庭や芸術に興味を持つ方も多くなっているそうですね。
本書は、京都の禅庭から近代にデザインされた庭まで、成り立ちやそのコンセプトにも触れつつ様々な角度から日本庭園を考察しているという。日本文化への造詣が深かったアメリカの音楽家ジョン・ケージ氏なども登場し、建築家安藤忠雄氏、現代芸術の宮島達男氏、インド出身の彫刻家アニッシュ・カプーア各氏のエッセイが添えられているという。このあたりはさすがアート・建築・デザインに強いファイドン社ですね。
さらに庭木や苔のミニ図鑑もあるそうです。
本の作者であるSophie Walker(ソフィー・ウォーカー)氏は、イギリス・ロンドンを拠点に庭園の設計に加えその概念設計や日本の庭園、植え付け、庭園環境について研究し、講義活動を行っているという。
The Japanese Garden | Design | Phaidon Store
この季節はもみじやイチョウの葉がきれいで、伝統的な日本の庭を鑑賞するのにいい季節ですね。庭が好きなイギリス人も本物の日本の庭には絶句するそうですね。
僕も先日、滋賀県の湖東三山金剛輪寺にいってきましたが、そこにある日本庭園と茶室の美しさに感動しました。
清水園の縣宗知や、小堀遠州の枯山水などこれぞ世界に誇れる日本の芸術ですね。