SDメモリーカードの種類とSDスピードクラス、UHS、ビデオスピードクラスについて
カメラやレコーダーなどデジタル機器のデータを保存する際に使うSDメモリーカード。最近はかなり大容量化が進んでおり、びっくりするぐらい値段が下がっていますね。
先に紹介したLexar Media以外にも、SanDisk(サンディスク)や、Transcend(トランセンド)など、いろんなメーカーから様々種類のものが販売されています。規格や名称などいろいろな種類がるので、ここらで少し覚え書き程度に整理したいと思います。
SDメモリーカードの種類
一般的にSDメモリーカードと呼ばれているものは7種類あり、それぞれの規格で分かれています。
上の3つ(SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード)はおそらく一番目にすることが多いSDメモリーカード規格で、大きさが横幅24ミリ・縦幅32ミリ・厚み2.1ミリとなっており、HC、XCと行くにつれ容量が大きくなります。デジカメやテレビ、各種家電製品で使われています。
SDメモリーカード(左ロゴ)
SDメモリーカードの最大容量は2GBとなっており、標準的なファイルフォーマットとしてFAT16(16ビットのクラスタ識別子を利用したFAT)が採用されています。登場は2000年代初頭ですので、今じゃほとんど見かけることはないですが、一応amazonに売ってます。
SDHCメモリーカード(中ロゴ)
SDメモリーカードの上位機種で、最大容量が32GBまで拡大されたタイプです。2006年に登場なのでこれももう10年以上前になりますね。SDメモリーカード規格では使えずHCよりも上位のSDXC規格には対応しています。
SDXCメモリーカード(右ロゴ)
最大容量が2TBまで拡張され、データ転送速度の高速化が図られたメモリーカード最上位機種。注意したいのが、XC対応以外のデジタル機器では利用することができません。XCはXCに対応した製品でしか使うことができません。今回Lexar Mediaがリリースたのがこの規格。
miniSDメモリーカード
miniSDメモリーカードは、SDメモリーカードの小型版で、端子が2ピン追加され11ピンとなっています。大きさは横幅20ミリ・縦幅21.5ミリ・厚み1.4ミリとなっています。2003年にサンディスクが発表しましたが、最近ではあまり見かけなくなりました。また理論上miniSDXCも存在しますが、製品としてはほとんど見かけません。
microSDメモリーカード
miniSDをより小型化したもので、専用のアダプターを使えばSDカードとしても使える設計となっています。初期携帯電話やスマホに搭載されていたので使ったことがある方も多いのではないでしょうか。こちらも最大容量は2GBまでとなります。
microSDHCメモリーカード
小型のSDHCカードで、アダプターを使えばSDHCカードとしても使えます。最大容量はSDHCと同じ32GBまで拡大されたタイプです。
microSDXCカード
小型のSDXCカードで、アダプターを使えばSDXCカードとしても使える。こちらも理論上2TBまでの容量となりますが、製品としてはまだ存在してないのではないでしょうか。
スピードクラスについて
また、メモリーカードにはサイズや容量だけではなく、速度にも様々なランクがあります。スピードとはメモリーに記録する速度、読み出し速度などでスピードが早ければ早いほど価格が高くなります。現在SDスピードクラスとUHS(Ultra High Speed )の表記があります。UHS-I はUHS-I 対応機器を使用する高速転送の規格となります。
またSDスピードクラスとUHS(Ultra High Speed )以外にも映像記録の要求に応える規格として策定されたビデオスピードクラスもあります。
SDスピードクラスとは
まずSDスピードクラスとは、メモリカード規格を策定する規格団体「SDアソシエーション」が定める速度規格で、それぞれ最低保証速度が定められています。
- class2 : 2MB/sec
- class4 : 4MB/sec
- class6 : 6MB/sec
- class10 : 10MB/sec
それぞれ1秒間に送ることができる容量を表しています。SDスピードクラス「C」の文字の中に数字が入る形で表記されています。
UHSスピードクラスとは
こちらも2010年にSDアソシエーションによって規格化された速度規格で、UHS対応機器を使用することで、最大104MB/secの転送速度が発揮されます。UHSスピードクラスにはUHSスピードクラス1及び3があります。UHSスピードクラスはUHS バスIF製品(UHS-I, UHS-II, UHS-III)に実装が可能となっています。
ビデオスピードクラス
ビデオスピードクラスには V6、10、30、60、90があり、V6, 10はハイスピードおよびUHSバスIF製品、V30はUHSバスIF製品、V60とV90はUHS-IIおよびUHS-IIIバスIF製品に実装することができます。メモリーカードのラベルにはアルファベット「V」の文字で表記されています。
とにかくいろいろな規格や種類があるSDですので、用途に合わせて最適なものを選びたいですね。せっかく買ったメモリーカードのパフォーマンスが悪かったり、最悪使えなかったりのないようにしましょう。
個人的におすすめはSanDisk エクストリームシリーズで良く購入しています。
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- 出版社/メーカー: サンディスク
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