デザインのそれ。

グラフィックデザイナーの雑駁ブログ

スイスのタイポグラファー・デザイナー、アドリアン・フルティガー著「Signs and Symbols(サインとシンボル)」

アドリアン・フルティガーといえば、自身の名前を冠した書体Frutiger(フルティガー)や、Avenir(アベニール)、Egyptienne(エジプシャン)、Univers(ユニバース)など生涯に50以上の書体デザインを手掛けた20世紀を代表するタイポグラファー・デザイナーですね。

 

スイスの道路標識やシャルルドゴール空港などのサインにフルティガーがデザインした書体が使われ、その機能性やデザイン性、バランスなどタイポグラフィー、いまなおデザイン界に多大な影響を及ぼしています。

 

活字設計からサインシステムなど活字の造形を紹介した「活字の宇宙」は今では手に入りにくいプレミアがついている本や、視覚的表現としてのサインとシンボルが、ヒトの思考の記録や伝達にとってどのように作用するかを分析・検証してきたことが1冊に凝縮されている「図説 サインとシンボル」など書籍も多数出版しています。

 

図説サインとシンボルは、当たり前に認識しているものを角度をかえ、違った見方をすれば、それがどう思考回路に影響をあたえるか?最近ではアプリやウェブサイトにつかうアイコンなどミニマムな表現において、サインやシンボルをデザインする機会も多くあるので、デザイナーならフルティガー本は一度は読んでおきたい1冊ではないでしょうか。

 

図説 サインとシンボル

図説 サインとシンボル