デザインのそれ。

グラフィックデザイナーの雑駁ブログ

真鍮製ボディが美しいKNNOXのライター

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JTが発表する「2017年全国たばこ喫煙者率調査」によると、成人男性の平均喫煙率は28.2%だそうで、昭和41年(西暦1966年)のピーク時 83.7%と比較すると、50年間で55ポイント減少してるそうです。それでも先進国の中では高い方でヨーロッパなどでは20%台前半もしくはそれ以下なんだそうです。

冒頭の喫煙率の低下とともに、庶民が使うライターといえば使い捨てライターが主流の世の中で、いまどき効果なZIPPOを持ち歩いている人はかなり珍しくなりました。とはいえまだまだ喫煙者はたくさんいるので、ライターの需要もそれなりにあります。

 

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イギリス・ロンドンに拠点を置くKNNOX Limitedがリリースしたライターは、真鍮製のボディが美しい独特の形状をした特徴的ライターをデザインしています。

 

閉じているときはマッチ箱のような形状で、L字形のフリントチャンバーをスライドさせてライターの芯を露出させる仕組みで、コーナーについたフリントホイールを回転させて点火させます。フリントチャンバーを閉じるときは、真鍮同士がぶつかり合う重厚で高級感を醸し出す音が出ます。また素材の真鍮は使い込む程に手に馴染み鉛独自の経年劣化を楽しめるので、長く使えば使うほど愛着が湧いてくるでしょうね。

 

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また、商品を包むパッケージは同じイギリス・ロンドンを拠点に活動するSocio Designが手がけています。ゴールドの箔とネイビーが落ち着いた印象の洗練されたパッケージにはKNNOXのパーツと組み立て用の六角ツールなどが収められています。これはこれでレベル高いですね。個人的な意見ですが、日本は戦後から使い捨て文化が浸透しまくっていて、モノの良し悪しを考えることが少なくなっているので、こういう1つのものを大切に長く使うというヨーロッパのスタンスってもっと知るべきだなとつくづく思います。身の回りのものから家具や家、街全体を通してなにが良いもので何がくだらないものかということを常に考えていきたいなと思います。公式サイトはこちら。

https://www.knnox.com/