デザインのそれ。

グラフィックデザイナーの雑駁ブログ

ディーター・ラムスのデザインが現代に復活する! BRAUN社(ブラウン)Audio LEスピーカーを発表

1959年にBRAUN社(ブラウン)が販売していたAudio LEスピーカーが復活すると海外メディアが報じていますね。

 

1959年ごろのブラウン社といえば、ドイツ出身のインダストリアルデザイナー、ディーター・ラムスがデザイン部門を率い、デザイン史に残るプロダクトを数多く作っている時代です。

 

永遠のドイツデザイン(Masterpieces of  German Design)

永遠のドイツデザイン(Masterpieces of German Design)

 

 

ラムズが1998年に同社を退社するまで、「Less, but better(より少なく、しかしより良く)」というデザイン思想を持ってミニマルでシンプルなプロダクトを目指し、コーヒーメーカー、計算機、ラジオ、オーディオ/ヴィジュアル機器、消費家電およびオフィス機器などを残しています。

 

オーディオではレコードプレーヤーSK 4 (1956)、ハイファイ・オーディオ「Last edition」など優れたものが多くありますね。

今回復活すると言われているLEスピーカーもシンプルなボックス型でラムズらしいさがあります。

とにかく、日本のメーカーのように機能を足し算するのではなく、無駄な部分をそぎ落とす引き算しつつ、本質を追求しています。

スピーカーであれば、デザインの純度、パフォーマンスの純度、そして何よりも音の純度に焦点を当てる。

ちなみに、アップルのジョナサン・アイブはディーター・ラムスのデザインに影響を受けた一人で、現代のデザインにも多大なる影響を与えています。

 

LEスピーカーが復活すれば、ブラウン社としては28年ぶりにオーディオ市場に復活することになり、いちファンととしては嬉しい限りです。