デザインのそれ。

グラフィックデザイナーの雑駁ブログ

デザイン書体、furura:the typeface

ドイツ人の書体デザイナー、パウル・レナーによってデザインされた書体「Furura (フーツラ)」は、現在では誕生から90年が経っていますが、今なお多くの広告や本、ポスターなどでよく使われている人気書体です。

 

真円に近い円形と三角形、四角形をベースにデザインされた書体は、未来的で普遍的なバランス性を持っています。

 

アーツアンドクラフツに始まった芸術運動からバウハウスへ至り、そこで生み出されたfuturaは、まさに無駄な装飾や雑さを排除し、自然の美しさや洗練さを極めた理想の書体として世界中のデザイナーに愛されています。

 

Futura: The Typeface

Futura: The Typeface

  • 作者: Petra Eisele,Annette Ludwig,Isabel Naegele
  • 出版社/メーカー: Laurence King Publishing
  • 発売日: 2017/10/31
  • メディア: ハードカバー
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アドビのデザインコンテストであるバウハウスポスターシリーズの作品

昨年アドビシステムズが開催したAdobe Hidden Treasuresコンテストの応募作品としてイギリスのデザイナーW. Flemming氏が作成したBauhausポスターシリーズが海外サイトWE AND THE COLOR にて公開されています。

どれもさすがと思えるクオリティの高いデザインで、ため息が出ます。レベル高いです。

 

作品は昨年アドビ社がバウハウス当時の未完成な形で残されたスケッチや文字の断片などから再現した復刻フォントが使用されており、コンテストはそれらの復刻フォントを使用したデザインが条件ともなっています。

コンテストは終了していますが、復刻フォントはアドビフォントにて入手可能です。

 

1919年にドイツ中部の街”ワイマール”に設立された造形大学Bauhaus(バウハウス)は、美術、デザイン、工芸、建築といった、造形に関するさまざまな教育が行われていました。ドイツ国内のみならず、国外からも様々な教員を迎え一流の教育がなされていました。

創設者はモダニズムを代表するドイツの建築家ヴァルター・グロピウス。教員にはスイスの芸術家ヨハネス・イッテンや画家ライオネル・ファイニンガー、ゲオルク・ムッヘ、ヴァシリー・カンディンスキー、彫刻家のゲルハルト・マルクスなどなど。

1933年に政治的な理由によって閉校されるまで、わずか14年という短い歴史でしたが、現在も世界のデザイン・建築界に影響を与えています。

 

 

 

 

デザインで恥をかかないための欧文書体のルールとマナーを!欧文書体―その背景と使い方

日本人である私たちが、海外の欧文文字を扱う時に、押さえておきたい基礎的な知識を学べる本「欧文書体―その背景と使い方」

 

1冊目の欧文書体―その背景と使い方は、代表的な欧文書体30書体を中心にその書体がどのようにできたか、またその成り立ちを歴史的な背景から紹介しています。

著者である小林氏は欧文書体で120年の歴史を持つライノタイプ社のタイプディレクターとして活躍された方で、日本人でありながら、欧文書体の深いところ熟知されている凄い方。

 

例えば、格式が高く伝統的な印象「TRAJAN(トレイジャン)」は、ローマン書体の起源とされており、その昔石に文字を掘っていたイタリアのトラヤヌス帝の碑文が元となっています。約2,000年前に作成されている非常い古い文字です。日本で言うと弥生時代

その碑文の文字を元に作成されたTRAJAN Proは1989年にAdobeの書体デザイナーであるCarol Twombly (キャロル・トンブリー)さんによって制作されたフォントです。

そういった背景から、TRAJANには“格式が高く伝統的な印象”があり、そのフォントを今時のデザイン紙面に使用すると、どこか違和感が発生していしまいます。

 

そのように、書体の成り立ちや、書体デザイナーがどういう意図でその書体をデザインしているのかを知った上で、適切な書体を選ばなければ、「このデザイナーは雰囲気で書体を選んでいるな」と思われ、恥をかいてしまうことがありるので、こういう基礎的な知識はデザイン以前にとても重要ですね。

 

欧文書体―その背景と使い方 (新デザインガイド)

欧文書体―その背景と使い方 (新デザインガイド)

欧文書体―その背景と使い方 (新デザインガイド)

 

インスタントカメラの定番、instax(インスタック)に新たなモデル「チェキInstax Mini LiPlay」が登場

富士フィルムから、インスタントカメラ「instax(インスタックス)」の新しいモデル 「Instax Mini LiPlay」がリリースされました。

 

本体カラーは、エレガントブラック、ブラッシュゴールド、ストーンホワイトの3種類が用意され、軽量コンパクトなデザインとなっています。

 

背面には2.7型TFTカラー液晶モニターが搭載されており、気に入ったショットを何回でも撮影することができ、気に入ったものだけをセレクトしてプリントすることができます。

 

カメラは28mm F/2固定焦点レンズと5メガピクセルCMOSセンサーを搭載。ISOは100~1600の調整が可能、撮影可能距離は10センチ〜∞(無限)となっています。

 

また、撮影時の音声も収録することができ、それをQRコードの形でInstaxプリントに適用することができます。専用アプリでQRコードスマホをかざすと画像とともに音が再生されます。写真と一緒にちょっとしたメッセージを加えることができます。

 

そのほか、撮影時や後加工で写真に様々な装飾を施すことができる30種類のフレームと6つのエフェクトフィルターがプリセットされています。

さらに、撮影してからわずか12秒で写真をプリントすることができます。またBluetooth接続にも対応しており、リンクさせたスマホの写真を印刷することもできます。スマホで写真は撮ったけどそのままになっている写真もこのinstaxをプリンタがわりに使用することができます。

プリント紙は富士フィルムFUJIFILM インスタントカメラ チェキ用フィルム 20枚入 INSTAX MINI JP 2となります。

 

夏を目前に控えたこれからのシーズンに、アナログな味わいが楽しめるアイテムとしてあると良いかもですね

グラフィックデザインを独学するために、デザインの名著:ヨゼフ・ミューラー・ブロックマン「Grid System in Graphic Design」

デザインをもっと良くしたい。デザインしたけどなんか物足りない、どこか平凡だなと感じる。もっと大胆に、もっとカッコよく。と思い、いろんなデザインを参考にしてもなぜかうまくいかないということがよくあります。

 

よいデザインを真似て作るとたしかスキルアップし、一見レベルアップしたように感じます。ある程度の段階までは、それでいいかも知れませんが、プロとして仕事をするためには、何故そのデザインが良いのかを理論的に理解していることが重要ですね。

 

デザインの名著:ヨゼフ・ミューラー・ブロックマンGrid System in Graphic Design」に学ぶグラフィックデザイン

 

20世紀を代表するスイスのグラフィックデザイナー、ヨゼフ・ミューラー・ブロックマンによって提唱されたレイアウト技法である「グリッド・システム」は、情報伝達に携わるデザイナーの基本的なテクニックとして、1973年に発表されています。

 

デザイン作品の構造に秩序を持たせるのみならず。デザイナーの社会的な責任の問題に関連するもととも捉えられ、現代においてもその重要性が認められています。

 

グリッド・システムは、ページの中で情報を論理的かつ一貫性を持たせるためにグラフィックデザイナーの手助けとな指標として機能します。

 

タイポグラフィを組むときに決めなければならないことは無数のにあります。書体、組み方向、並び、字間(字送り)、行長、行揃え、行間(行送り)、行数、などなど。

中でも特に重要とされるもは、字間、行間、段間、版面のアキなどのスペースなどですが、それらを決めるためのモノサシとして、グリッド・システムの知識が有効になります。

 

効率的かつ正確に文字や図版をレイアウトさせつつ、大胆な配置及びスペースの取り方など勉強になりますね〜

 

Grid Systems in Graphic Design/Raster Systeme Fur Die Visuele Gestaltung

Grid Systems in Graphic Design/Raster Systeme Fur Die Visuele Gestaltung