米国初の超軽量オールエレクトリックパーソナルVTOL航空機「BlackFly」
米カリフォルニア州シリコンバレーを拠点とする企業「OPENER Inc」からBlackFlyなる電気飛行機が発表されました。
BlackFlyは、米国初の超軽量オールエレクトリックパーソナルVTOL航空機(Vertical Take-Off and Landing:垂直離陸着陸)として、個人でも手軽に操縦することができる世界初の個人用空飛ぶ車です。
VTOL航空機(Vertical Take-Off and Landing)とは
ブイトールまたはヴィトールはヘリコプターのように垂直に離着陸できる飛行機のことをさしてそう呼ばれています。固定翼機の高速性とヘリコプターの場所を選ばない離着陸性の両方を兼ね備えた飛行機のことを指してそう呼ばれています。事故が多いことで有名なオスプレイやイスラエル・エアクラフト・インダストリーズ(IAI)の無人飛行機IAIパンサーなどが有名です。また、電動垂直離着陸機はeVTOLと呼ばれています。
BlackFlyの特徴
ブラックフライのプロジェクトは9年前から開発がスタートしており、すでに1400回以上のフライトテストの実績があります。またこれまでの総移動距離は1万9000km以上におよびます。
前後の翼に4つずつ計8つのプロペラを搭載し、ヘリコプターと同じようにふわりと空中に浮くことができます。機体の底辺は船底のような形状となっているのが特徴的で、そ陸地はもちろん、離着陸は水上でも問題ないそうです。
OPENERのディレクターAlan Eustaceは、元Googleの役員ということが関係しているかしていないかは知りませんが、Google共同創業者ラリーペイジも同社に出資しているそうです。
Alan Eustace曰く、「航空の未来は今日から始まる。これまで難しかった飛行の夢は、もうじき何百万人の人々の手に届くだろう」とコメントしており、今後ますます空飛ぶ車が僕たちの身近な存在になることを期待したいと思います。
自動車配車サービスを展開するウーバーもオンデマンド都市交通としての電動垂直離着陸機(eVTOL)を提案しており、実現のための検討を関連業界や行政に呼びかけています。自動運転する個人乗用車や電車のみならず、自動運転のプライベートジェットなんかもそのうち登場するんでしょうね。
まだまだ現在の車のように4〜5人が荷物をもって乗るとなるパワーの面で厳しいのかもしれませんが、いずれバッテリー性能が改善されていくのでしょうね。いわゆる「未来の都市モビリティ」はどこまで進化していくのでしょうか。非常に興味深いです。