放送業界で長年使われていたラベリアマイク(ピンマイク)「ECM-77」シリーズの技術を継承して開発された「ECM-L1」。
最近は、無線のラベリアマイクがたくさんありますが、こちらは有線のラベリアマイクです。無線は便利な反面、通信不安はついて回りますが、こちらは有線かつソニーという安心感は惹かれますね。
仕様としては、さすがソニーというべき、真鍮削り出し加工のマイクカプセルや固定電極板にセラミックを使うなど贅沢な設計です。
これにより不要な共振防止やノイズへの対策は一段高いレベルとなっています。
また、マイクのケーブルは、純度の高いOFC(無酸素銅:Oxygen-Free Copper)なので、非常に高い導電性と耐久性があります。
さらにケーブル径はECM-77シリーズより太い2.2mm。折り曲げや引っ張りにも強いなっています。
その他、メタルとファーの2種類のウインドスクリーンがついています。屋外では風除けは必須になるので、専用のファーはありがたいですね。
映像を見ても分かる通り、ラベリア特有のシャリ感が少なく、しっかりと低域も拾っています。スペック上の周波数特性も20 Hz - 20 000 Hzと広くなっていますね。
価格は希望小売価格38,500円(税込)。
ECM-77より少し安いです。
ラベリアマイクにしては高価な部類になりますが、長く使うことを考えたらこれでも安いのかもしれませんね。