人がいかに合理的ではない生き物かがよく分かります。リチャード・セイラー著書「実践 行動経済学」を読みました。
- 作者: リチャード・セイラー,キャス・サンスティーン,遠藤真美
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2009/07/09
- メディア: 単行本
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何かを決断する際、よく考えて判断してると思いきや、些細なことや関係のないことに影響されていることがあります。
例えばLANケーブルやメモリーカードを購入する際少しでもスペックが高いものを選ぶため、LANケーブルであればせいぜい1Gbpsあれば充分なはずなのに10Gbpsとか書いてあると少々価格が高くてもそっちを買ってしまったりする。
私たちは、普段から見た目で人を判断(好き嫌い)したり「苦手」、「得意」など脳の思考癖などいろんな心のバイアスがかかっていてるらしく、必ずしも正しい判断をしていない。
この本は、そういった人間の心理や行動が経済にどう影響を与えているかを一般人にわかりやすく解説している本です。
行動経済学とは
行動経済学とは心理学的に観察された事実を経済学の数学モデルに取り入れていく研究手法のことで、1990年代以降急速に発展し米国では既に主流派経済学の一部として扱われている。
人は必ずしも合理的に行動しないことに着目した新しい経済学とされ、男女の行動経済学上の違いも指摘されていますが、環境により変化する可能性もあるとされています。
一般的な経済学は「“合理的経済人”=常に、わたしたちは合理的に意思決定を行う」。これは人間が決しておかしなことはしないという前提であり、それを支えるために人々はすべての情報を完全に知っているという“完全情報”が前提なんですね。
全く同じ2つの商品があれば、人は価格が安い方を選ぶとされているのが経済学の常識で、それを大前提としているんだけど、でも人ってアホなところもあってそれを踏まえて考えた方が良いんじゃねぇってのが行動経済学なんですね。
今回読んだ実践 行動経済学以外にもたくさんあるのでこの辺りもう少し深掘りしたいと思います。
- 作者: リチャード・セイラー,キャス・サンスティーン,遠藤真美
- 出版社/メーカー: 日経BP社
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- 作者: リチャード・セイラー,篠原勝
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
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