FCバルセロナのロゴ(チームエンブレム:紋章)がリニューアル。来シーズンより変更。
スペイン・リーガ・エスパニョーラの強豪FCバルセロナのロゴ(エンブレム)が2019-20年シーズンよりリニューアルされます。現在のエンブレムが2002年に変更されたものですので、18年ぶりのリニューアルとなります。
変更点はロゴ中央に配置されたチーム名の略語である「FCB」の文字が削除され、内部を縁取っていた黒いラインもなくなり、後述するブラウグラナとサン・ジョルディのクロス、カタルーニャのストライプそれぞれのバランスが調整されています。
また、FCバルセロナの伝統的なサッカースタイルであるパスサッカーを強調するかのように、中央のサッカーボールの縁が太くなりよりボールが目立つデザインへと変わっています。
そして使用している色の数ですが、これまでのエンブレムは合計7色が使われていましたが、新しいものは5色になっています。左上の赤いクロスがエンジ色となり、右上の黄色がなくなっています。
全体的に細いラインがなくなりよりシンプルに現代的で使いやすいデザインへと変更サれているのではないでしょうか。
ワードマークとなっているチーム名のタイポグラフィはそのままのようです。
バルセロナはロゴ(エンブレム)の変更を「新たな時代に適用するため」とし、国際的なブランド強化を目的としたFCバルセロナ戦略の主目的の一つに対応したという。
デザインを手がけたのはスペインに拠点を置くSUMMA:。数々の企業のブランド戦略、ブランド設計、マネジメントを行うブランディングファームです。デザインは約1年半に渡り熟考を繰り返しリニューアルを行ったそうです。
ちょうどイタリアのユベントスが2017年の1月にロゴをリニューアルしていますので、その後すぐにバルセロナも取り掛かったのでしょう。
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バルセロナのクレスト(紋章)の3つの要素
ブラウ・グラーナ(blaugrana):下部のストライプ部分
ブラウ・グラーナ(ブラウグラナとも)とは、FCバルセロナの愛称で、カタルーニャ語で「ブラウ=青色」、「グラナ=エンジ色」を表しバルセロナのチームカラーのこと。エンブレムの下部にある青とエンジの縦縞ですね。チームのユニフォームにも使われています。バルサといえばというキービジュアルです。
今回の変更で7本の縦縞が5本となりより単純化しています。
サン・ジョルディ(カタルーニャ語: Diada de Sant Jordi):左上部分のクロス
サン・ジョルディは、古くからカタルーニャ地方に伝わる伝説「サン・ジョルディの伝説」がモチーフとなっています。簡単に説明すると、サン・ジョルディというのは、昔のカタルーニャ国に人を食べる恐ろしいドラゴンを退治した英雄(守護聖人)です。
サン・ジョルディはサン・ジョルジュやセント・ジョージなどと各国によって発音が変わるのですが、ヨーロッパ各地における守護聖人を表します。バルセロナにとっては戦いう兵士といった意味合いですかね。
カタルーニャのストライプ:右上部分のストライプ
黄色と赤のストライプはスペイン北東部に位置するカタルーニャ州の州旗や紋章に使われている象徴です。ビーチリゾート「コスタブラバ」やピレネー山脈、ガウディのグエル公園などが有名ですね。
こちらの動画では、1899年にクラブが設立されて以来使用されてきたエンブレムの変遷と新しいロゴがビデオに纏められています。
今回のデザインが11代目となっています。1910年のデザインから基本要素な全くかわっていませんが、1941~1974までスペインの政治的な理由により「FCB」がスペイン語表記「CFB」に変更になったり、右上のストライプが2本になってしまったり、微妙な変更が加えられて現在に至っています。
詳しくは公式WEBサイトにて掲載がりますので、気になる方は下記からどうぞ。