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グラフィックデザイナーの雑駁ブログ

会社を辞めてフリーランスになっても上手くやっていける人の特徴

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企業に勤めると収入は安定する。よっぽど態度が悪かったり、不正でもしない限りまずクビになることないでしょう。

しかし、近年は企業の間でも「勝ち組・負け組」といった格差が明確に広がり、ダメな企業は徐々に追い詰められやがて倒産します。

 

これまで安定した仕事を続けていたサラリーマンも、自分が勤めている会社が倒産しない保証はどこにもなく、もしそうなったときのことを考え準備をしておくことも考えていなければなりません。

 

現在、日本には企業に属さずフリーランスとして働いている人の数は、ザッと1000万人いると言われています。日本全体の生産年齢人口の数はおよそ7600万人ですから、7.6人に1人はフリーランスということになります。また、その数は年々増加しています。

 

自由な働き方ができるフリーランスですが、当然、自分で仕事を取って来なければ食べていくことはできません。

ある統計によると、独立後5年後まで継続できる人は約25%。創業から5年で、4分の1にまで減少してしまうそうで、10年後まで生き残っている人は10%にすぎないそうです。

 

僕は運良くフリーランスとして活動してもうすぐ10年になります。特に飛び抜けた実力があったわけではありません。本当に。

ただ、自分が置かれた状況を客観的に見て、どうすれば生き残っていけるかを考え、前進した結果、いろんな人に助けられまくってここまで来ました。

 

そしてその立場から、実際に自分の経験したことやいろんなフリーランスを見てきてなど踏まえ「会社に属さずフリーランスでもやっていける人」ってどんな特徴があるか?

ふと考えたのでメモ替わりに書くこうと思います。

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会社を辞めてフリーランスになっても上手くやっていける人の特徴

 

1. フットワークが軽い

先ずはフットワーク。フリーランスじゃなくてもそうなのかも知れませんが、これ結構重要です。

なぜかと言うと、フリーランスが仕事を獲得する場合、極力時間効率を意識して行動しなければなりません。

となると、営業先としては決裁権を持った人、最上級は経営者と直接あって交渉することが効率の良い選択となります。

そして、会社の経営者はみんな忙しいので、そういう人から運良く声がかかった時、どれだけ初速を早く、ワンチャンを獲得できるかがカギとなります。

連絡がきて「今日はちょっと…」なんて眠たい事を言ってると取れる仕事も取れない。常に臨戦態勢というのは大袈裟ですが、腰は軽くしておく方が良いのは明白です。

 

 

2. 情報収集が上手い

情弱という言葉を良く聞きますね。いわゆる情報弱者。情報にも交換価値というのがあって、みんなが知っている情報をたくさん持っていても意味はなく、みんなが知らない情報を持つ必要があります。

大衆に向けられたテレビや誰もが使うニュースアプリからは価値の高い情報は得られないということですね。なぜならみんなが知ってることだからですね。

みんなが知らない価値の高い情報は、キーパーソンの見極めにはじまり、そのキーパーソンから一次情報を直接引き出す仕組みを構築することが最も効率の良いやり方です。

また、ネットにある情報でも効率よく取得するアプリがあるので、それらを使って人が知らない情報を得られる仕組みを作りましょう。

普通のフリーランスにとって情報を味方につけて戦わなければ、数で攻めてくる企業には到底太刀打ちできません。

情報を得て、風を読み、有利な立場に立つ。

上手くいっているフリーランスはみんなこれが上手いです。

 

 

3. 分析能力が高い

色んなところに散らばっている情報をかき集めて、正しい情報とそうではない情報を見極める力。そして自分が行った行動や仕事を見返し、何がどうなってどんな結果になったのか?

それら1つ1つを細かく分析していく力は、個人で稼ぐためにはかなり重要です。

よく言われるPDCAを回すってやつですが、フリーランスPDCA全てを自分でやる必要があります。

で、特に重要なのはCheckで、やった仕事の評価・分析に正確性を欠けば月の改善と企画にもろに直結してしまいます。

仕事の進め具合からお客さんの満足度、その仕事の社会的価値など、あらゆる方向から分析しなければ、次の仕事は回ってきません。

請求書を、出したときの相手の表情や使われた言葉全てが分析の対象になります。

 

 

4. 継続力がある

これはもう説明するまでもないですが、単純に「継続は力なり」です。

また、フリーランスはただでさえ信用がないので、常に同じスタンスで安定している印象はプラスです。市場の変化により方向修正することはあっても、核となる思想やスタンスは変えず、進み続けること、継続する力は強力な信用となってフリーランスの個を助けてくれます。

 

 

5. セコくない

フリーランスとして個人で稼ぎ続けるためには、ある程度「器」を大きく見せることも重要だったりします。

苦しいときほど余裕のある態度を見せて、条件の悪い案件に飛びつかないように自分を守る必要があります。また、少々見積もりより多めに仕事をさせられたとしても、眼をつぶるぐらいの許容力が持っておいた方が絶対的に得です。

昔のことわざに、一文吝みの百知知らず(いちもんおしみのひゃくしらず)という言葉がありますが、これは、わずかな出費を惜しみ、結果的に大損することのたとえです。

普段から大きく構えセコいと思われないように心掛けましょう。

 

 

6. 外柔内剛

外柔内剛とは外見はものやわらかだが心の中はしっかりしていることですね。

外見は物腰が柔らかく柔軟性がある方が周りに人は集まります。また心を許します。

頑固でとっつきにくいフリーランスではどんどん孤立していく傾向があるので、とっつき易さは重要です。実際能力はあってもとっつきにくいという印象により、敬遠されるフリーランスは結構います。

一方、内面は強い信念を持って一貫した姿勢を貫き、自分の生み出すクリエイティブに自信を持つことが大切です。

100万人に一人ぐらいの圧倒的なスキルを持ってない限り、一個人なんてゴミみたいなものでなので、謙虚さと強い信念を合わせ持つことが大切です。

 

7. 面白さ

笑いのセンスは個人で戦うフリーランスにとっては重要な武器です。明るい空間を纏っていると不思議と周りに人が集まり、仕事も集まります。

その昔、落語家の桂枝雀さんは「緊張の緩和が笑いを生む」と笑いを理論的に説明しました。

簡単に説明すると、学校の先生が生徒を叱っている緊張した場面で、その場の誰か虚を突いてオナラをしたら、その気の抜けた音によって空気が緩和され、その瞬間に笑いが生まれます。

この「緊張」と「緩和」は、笑いだけではなく、あらゆるコミュニケーションにおいて働いており、相手(取引先)とのやり取りで、どのタイミングで攻めて、どのタイミングで引くかなど、相手との間合いを測ることが出来ると同時に、相手がいま欲しているものは何かを読み取ることに役立ちます。

桂枝雀島田紳助明石家さんま笑福亭鶴瓶松本人志。笑いの達人はコミュニケーションの達人でもあります。

 

 

8. 誠実である

先にも触れましたが、フリーランスの弱点のひとつは信用力です。受けた仕事を120パーセントで打ち返し続けて、ようやく一定の信頼を得ることができます。

会社の看板がないフリーランスにとって、頂いた仕事を誠実に全力で答えることが何よりも重要です。

 

 

9. 変わっている

最後は「変」。あの人は普通だね。と言われるより、変わってるねと言われた方が良いですね。

変わっているということは即ち“個性がある”ということで、その他大勢とは違うオリジナリティがあるということです。

フリーランスはオリジナリティがあって初めて「あいつに頼んでみよう」となるのです。

今時フリーランスは決して珍しくなく、どのにでもいます。しかも超絶飛び抜けた才能がある人なんて殆どいません。

そんなありふれた存在から如何にしてアピールするかは、やはり人と違うことをしていて、なんかこいつ面白いなと思ってもらうことで、その他大勢から抜け出すためには「変」である必要があります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。つらつら愚稿を垂れてしまったかもしれませんが、これまでのフリーランス経験から得た「会社に属さなくても上手くやっていくことができるフリーランスの特徴」について書いてみました。

 

ま、誰かのなんかの参考になれば幸い。