ヤン・チヒョルト「アシンメトリクス・タイポグラフィ」
ドイツ出身のタイポグラファー、デザイナーであるヤン・チヒョルトが著した「アシンメトリクス・タイポグラフィ」は、ブックデザインの古典として、いまでもタイポグラフィの原理原則を解説した本として読み継がれています。
内容はデザインにおける書体の選択から組版の理論的解説、色、紙の効果的な使用方法などなど、タイポグラフィへの深い造詣から示される鋭く解説されています。
本の表紙から、中身に至るまで、内容を体現するようにこだわり抜かれていることがわかります。
エル・リシツキーやマレーヴィチのロシア構成主義の抽象絵画に影響を受けたチヒョルトならではの抽象絵画とタイポグラフィの関係など読み応えがあります。