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グラフィックデザイナーの雑駁ブログ

MIDI規格の大幅アップデート計画が発表。AMEIとMMAがMIDI2.0のプロトタイピングを策定予定

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AMEI(一般社団法人音楽電子事業協会)と、MMA(The MIDI Manufacturers Association:アメリMIDI管理団体)が、次世代MIDI規格となる「MIDI 2.0」の開発及び規格化、実装作業を進めると発表しています。

 

今や音楽制作には欠かせないMIDIですが、現行のMIDIは今から38年も前に規格制定されたとても古いものなんだそうです。

 

ちなみにMIDIとは、簡単にいってしまうと楽器同士の通信に使う標準言語のようなもの。Musical Instrument Digital Interfaceの頭文字をとってMIDI(ミディ)と呼ばれれていて、コンピュータや楽器、その他のハードウェアを互いに通信させることができる言語です。

 

今回のMIDI2.0開発・規格においては、具体的にチャンネル・メッセージの分解能拡張、ノート・コントロール、タイムスタンプなど、演奏の表現に関わる部分やベロシティなど入力の再現性を飛躍的に向上させる規格になるとのことで、MIDI 1.0デバイスとの下位互換性も保たれるとのこと。

 

現在はプロトタイピングのフェーズで、日本やアメリカをはじめとする各国の電子楽器メーカー・ソフトウェアベンダーが参加し、AMEI会員に向け規格策定への参加を呼びかけているようです。

 

1981年に世に登場したMIDIですが、MIDI1.0といえど全く進化していないわけではなく、周りの変化に合わせて例えばBluetoothを利用してデータを飛ばすMIDI over BLEなどが規定されるなど調整されてきましたが、今回はMIDI2.0のロゴの策定を含めてのメジャーアップデートになるようです。

ただ、まだ現状では規格内容など明らかなものはなく、とりあえず「今回はガチで大幅にアップデートするよ!」という発表があっただけといえなくもありません。

 

とはいえ、MIDIは音楽制作やクリエイティブに関わる大きな要素なので、今後の動きは都合チェックしていければと思います。

 

http://amei.or.jp/committee/MIDI2.0.pdf